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875 昔の正解・今の正解

875 昔の正解・今の正解

私がこの仕事に就いてから大学時代の友だちや卒業後すぐに奉職した旅行会社時代の同僚からお子さんの勉強や進路について相談を受けることがちらほらあります。仕事を介してとは言え、昔の仲間と交流が出来ることは嬉しいことです。

昔の仲間が異口同音に唱えるのは『昔と今は違うんだな。。。』と嘆く言葉です。特に大学時代の友だち(主に体育会の同期ですが。。。地方出身で地方に戻った仲間もいます)は学校で受験対策をして進学する事が当たり前だったので戸惑っているようです。

中には女性の友だちもいるのですが、彼女たちは現在の情報を収集することに加え、夫君を説得するという大仕事もあるため尚更大変とこぼしていました。夫君は我々と同世代、学校で受験対策をすることが当たり前でしたから。。。

 

私はこんな相談を受ける度、二つのことを思い出します。一つは教室にお問合せ頂いた親御さんから『昔とは違うのに夫は理解してくれなくて。。。』というお母様の声です。

これはある意味仕方ないのではと思います。きちんとした情報を揃えてご説明すればご理解頂けるのですが、それをご理解頂くことはちょっとしたコツが必要だと思います。

例えば千葉県では公立信仰があります。どんなに行きたいと願って努力して進学した高校でも私立高校なら『公立落ちたの。。。?』と聞かれてしまいます。他人の評価など何の意味もないのですが。。。

現時点では長年の評価を覆すべく、多くの私立高校では多角的な改革を断行しています。進路実績を上げる・部活動の活性化などが顕著な例ですが、公立高校より魅力的な私立中学・高校はたくさんあります。

それらを踏まえずして『第一志望は公立で。。。』と考えてしまえば出口(高校卒業後)で途方に暮れることもある、それをお父様にもご理解頂く必要があります。

 

二つ目は少し論点がずれるのですが、ご兄弟ご姉妹をお持ちのケースです。『上の子が上手く行ったのだから下の子だって。。。』と考えてしまうケースです。

親と子の世代間ギャップは考えられても2~3年の違いはないだろうと考えてしまう親御さんは結構多いようです。しかしそれは大きな落とし穴にはまることになります。

受験体制は毎年のように変化します。私立高校の基準値などの各論から公立高校の入試問題・選抜方法の変更等大規模なものに至るまでその年によって様々ですが、一年だって『去年と同じ』では出来ません。

過去にも上のお子さん(既に卒塾済みでした)が入塾したタイミングになったので下のお子さんも・・・とご連絡したところ、『下の子は。。。』とのご返事でした。そのまま塾に通わず高校受験に挑戦したそうですが・・・

結果は望みとかけ離れたものだったそうです。しかしそれは火を見るより明らかです。塾からの情報を得ることをせず、学校からの資料だけで受験に臨むことは現代ではあり得ないのです。

また、中学校の先生方も受験は3年に一度となるのでその間に浦島太郎となってしまうことも稀ではありません。これはお若い先生・ベテランの先生を問わずです。

 

ここまで述べて『だから塾に通わせましょう』と結論づけるのはあまりに短絡的です。それに私の本心は『塾不要論者』です。そんな私の考えは。。。

中学校内で進路指導や受験情報提供が完結すればそれがベストだと思いますが、現状で学校の先生に更なる負担を強いるのは非現実的です。それなら。。。

地域の学校と地場の学習塾がきちんとタッグを組んでいける体制を作ることが大切です。現状では塾を毛嫌いする学校の先生も多いのですが、それでは目の前の生徒さんのためにはなりません。

可能であればそこに行政が介入して橋渡しをするなどの仕組み作りも有効ではないでしょうか。それこそが心ある教育行政だと思います。

昔の常識では学校と学習塾が同格に手を組むなどもってのほかでした。しかしそれも昔の価値観です。時流に即した仕組み作りが大切だと思います。

 

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