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862 根拠のない自信 過度な卑下

862 根拠のない自信 過度な卑下

ひと頃、テレビカメラやマイクを向けられた若者が将来のビジョンを尋ねられたとき『BIGになるぅ~!』と根拠も指針もなくわめいていました。それを見たコメンテーターは眉をひそめていました。

多くの人は“BIG”になりたいし、有名になりたい。それでどんどん稼ぎたい。これは自然な欲求です。しかしそうなるには一定以上の努力をしなければなりません。それを省いてなることはないでしょう。

 

反対にその人が努力していることは万人が承知しているのに『まだまだ努力が足りないから・・・』という人もいます。特にアスリートによく見られるケースだと思います。

運動を行なうには適正量の練習が求められます。過度な練習疲労の蓄積から故障にも繋がります。それなら適正な練習をしていることに納得できれば良いのですが・・・

私自身、最近学んだことなのですが、イップスという症状(医学的には『ジストニア』と呼ばれます)は過度な繰り返し練習も原因となるそうです。つまりこれも過度な練習による故障なのです。

 

学習塾にもそのようなケースがよく見られます。必要な取組みがなされていないにもかかわらず『志望校には入れるはず・・・』と思い込んでしまう受験生、反対に実力は十分に足りているのに『私なんかがこんな学校に行けるはずは・・・』と尻込みしてしまうケース。いずれも問題をはらみます。

これらは学習管理の範疇ではありません。従って多くの学習塾は『塾に責任を求められても・・・』という反応なのではないでしょうか。しかしLS WILLでは受験という大きなくくりの中で生じている問題と解釈しています。

 

それらを客観的数値に置き換えて推し量るものが模擬試験・会場模試です。しかし、上記のような気持ちの生徒さんに限って会場模試を受けたがりません。現実を見るのが怖いからなのでは。。。

 

学習塾の仕事は生徒さんの目指す志望校に合格させることです。それを踏まえればこれらの問題には踏み込むべき、私はそう考えます。必要なら生徒さんやご家庭を諭さなくてはなりませんが、それも必要なことと考えています。

小中学生の場合、殆どの生徒さんは『大海』を知りません。クラスの中でのポジション、良くても学校内の順位だけです。受験においてそれらは基準になりません。高校受験なら全県順位を、中学受験ならその特殊性と難解さを知らしめるのも学習塾の職務・責任だと思うのです。

この夏休みを良い機会としてキミの知らない受験という大海を覗きに来ませんか!?
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