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815 脱線する説明

815 脱線する説明

毎日の授業で生徒さんから思わぬ指摘を受けてハッとすることがあります。良いこと改善すべきこと様々です。

その中で先日、『センセーの話は脱線しがちだよね!』との鋭い指摘、まさにその通りです。しかしこれは私自身が認識しつつも直す予定がありません。

それでは逆に『脱線しない説明』とは!? 台本を読むようにテキストや問題解説に沿った説明をすることにより無駄・ムラが省けた説明が出来ます。しかしそれでは塾で学ぶ意味はないのです。

それは第一に教科書然とした説明を拒否する生徒さんが多いからです。言い換えればそれでは分からないから塾に通うのでは。。。!?

二点目は理解習得した瞬間こそ生徒さんの興味関心が最高に上がる瞬間だからです。『分かった!』という興奮に近い感情をより定着させるためにそれを膨らませる、これが脱線の正体です。

 

LS WILLでは第一段階として『分からないが分かる』に、『出来ないが出来る』になることと考えています。その上で興味を持ってくれたら更に膨らませて解説します。これ、結構効果的です。生徒さんの印象にも残るようで卒業後に話してくれる生徒さんもいます。

ここで言葉を補いますが、脱線とは授業に全く関係ない話になることではありません。聞いている生徒さんは気付かないことがあるのですが、今学んでいることの延長上にある話をすることだと私が個人的に定義付けしています。

本ホームページのトップや小欄の第2話で述べていることですが、塾は形通りの授業をすることが目的ではないはずです。それなら行儀良くマニュアル通りの授業をやる意味はありません。

目の前の生徒さんにきちんと理解してもらうためには・・・と考えれば幾通りの方法が考えられます。また、世の中の流れでも変わってくると思います。そうした流れを汲み取って授業運営していきたいと思っています。