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811 中だるみ。。。?

811 中だるみ。。。?

新学期が始まり、一段落したようです。クラス替えや担任の変更、そして教室替えなども慣れてきた頃ではないでしょうか。ホッと一息ついている頃だと思います。

しかし中学生はこの時期こそ実は大きな差が開く時期なのです。行事予定をよく見て下さい。中学校は6月に最初の難関である前期中間試験があります。まだ2ヶ月ある・・・ではありません。あと2ヶ月しかない、と考えて下さい。

 

中学3年生は中2の残り学習を済ませた後、中3範囲に入ります。皆さんが重視する数学・英語では重要単元が目白押しです。

中3数学では『因数分解・乗法公式』が一年間を通じて大切な単元となります。実は中3数学ではこの時期に解らないものがいくつか出来てしまうと1年間の学習が全滅してしまいます。逆に言えば中1中2で数学が苦手でも中3の最初できっちりと理解できれば逆転は可能なのです。

中3数学の学習単元をざっくりと並べるとこうなります。
『式の展開と因数分解』『平方根』『二次方程式』『二次関数』『相似な図形』『円の性質』『三平方の定理』『標本調査』

そのうち、因数分解を使わずに解ける単元は『相似な図形』『円の性質』『標本調査』だけです。中学校の後期中間試験(ここまでが高校受験の内申対象範囲です)は多くの場合、二次関数までです。つまり全て因数分解が出来てこそ、と言えるのです。

中3英語では不定詞疑問文、そして接続詞です。不定詞は言うに及びません。取りこぼせない範囲です。見落としがちなのは疑問文接続詞です。軽視する傾向が強い単元ですが。。。

近年の入試を分析すると長文読解などで接続詞の意味や活用方法をきちんと理解していないと解釈できない文がよく見られます。日本語でも接続詞の意味を間違えて捉えてしまうとへんてこな文章になりますよね!? 英語なら尚更です。

また、入試長文の定番となってきた会話文、これは物語文や表論文より易しいとされています。しかし落とし穴が・・・とされるのが疑問文です。単純な疑問文だけではありません。否定疑問文や付加疑問文などきちんと理解しないと流れが全く違ってしまうものも多く見られます。

 

次は中1の英数に焦点を当てましょう。

中1の数学『正負の数』です。『マイナスの数字』は小学生ではなかった概念なのでここからつまずいてしまうケースもよく見られます。しかしこれが理解できなければ中学3年間は真っ暗です。

これは理論立てて学習すること、そして数をこなすことの両立を心掛けなくてはなりません。計算単元なので数をこなせば・・・と思っている中学生は多いのですが、それだけでは片手落ちです。

中1英語現在時制。これは英語の約束事(書き出しは大文字、文末はピリオド、等)を並行して学習してしまうため、現在時制であることに気づけず学習が終わってしまうようなケースが見られます。

そして英語が嫌いな中2中3生に話を聞くと『中1の最初から何が何だかさっぱり・・・』というケースの多いことに驚きます。それを防ぐには自分の理解度をきちんと確認しながら進めていくことが大切です。

 

新学期が始まって緊張が解けてきた時期は差が付きやすいのはこんな理由があるのです。何より前期中間試験が6月に行なわれます。時間がある・・・と思っても、部活動の試合や体育祭、中3生は修学旅行など行事もたくさんあります。この時期にはやるべき事がたくさんあるのです。

そんな時期に学習塾のコラムを読むキミはきっと勉強を始めているはず。勉強に気持ちが向いているからこそと思っています。問題はこんな大切なことを知らない人なんだよなぁ。。。

そしてまだ勉強をスタートしておらずに小欄を読んだキミ、始めましょう!