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786 この期に及んで ~試験前だからこそ~

786 この期に及んで ~試験前だからこそ~

学習塾運営業務という仕事は自分自身の中学生時代を頻繁に思い出します。勉強、嫌いだったな・・・💦 でも幸いなことにそれが許される環境でした。そしてあとから取り返せる時代でもあったと思います。

しかし、それは昔話です。今目の前にあるものを直視しなければなりません。千葉県公立高校入試まであと1週間ほどです。最後まで諦めずに追い込める生徒さん、残り少ない時間に絶望して諦めてしまう生徒さんそれぞれです。本章は時間がないと諦めてしまう受験生にぜひ読んでほしい内容です。

 

またまた昔話ですが、私が中学生の時の社会の先生が毎回の定期試験前に『悪あがき』という一問一答集を作ってくれました。これをきちんとやり遂げれば最低限の点数が取れる、と言う内容でした。

この『悪あがき』、生徒間では結構好評で毎度毎度楽しみにしていた友だちも多かったように覚えています。先生もだんだん悪のりして『恒例!悪あがき』などとタイトルが派手になる傾向にありました。

私もこれを愛用していました。試験前にこれだけやれば・・・という思いが強かったため、普段の勉強は相当疎かになりましたが・・・そして、それを愛用するが故に理科の先生にもこんなものを作ってほしいと伝えたところ・・・

理科の先生は『じゃあ○○先生(社会の先生)がもし転勤したら君等の社会はベコッと落ち込むだろうな』とのこと。理科の先生はそれを作ってくれる代わりにそれを作る方法を教えてくれました。

理科の先生の予言通り、私たちが中学3年生に進級するタイミングで社会の先生は異動となりました。また、これも予言通り社会の学年平均点は大幅に落ち込みました。

このことを今振り返ると『解答を教えてくれる勉強法はそれが継続できている間だけは点が取れる。勉強する方法を教わればそれが独学となっても点数を伸ばせる』と考えられます。

 

理科の先生が教えてくれた学習方法は教科書の読み込みです。その中から重要な言葉ノートや単語帳にまとめて整理をすれば当時あった『悪あがき』程度の効果は出せる、とのことです。

この勉強法、私の今の立場で考えても合理的です。試験(学校定期試験でも入試でも)は教科書を中心に出題されます。特に理科社会は顕著です。それならそれをきちんと読む込むことが手っ取り早い方法です。

 

受験生であるキミの手元にこれまでの定期試験で作り上げた一問一答や用語集があるならそれを読み返すことで成果があります。もしそれがなければ教科書を読み返すだけでも思った以上の効果は得られます。

1日1冊としても中1~中3理科、地理歴史公民で6冊、1週間あれば十分ではありませんか!? 軽い気持ちでやって良いと思います。寝転がって読んでも良いと思います。試験は最後まで諦めずに悪あがきするものだと思います。

ガンバレ 受験生!