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774 中学受験の難しさ

774 中学受験の難しさ

先日まで中学受験を話題にしたテレビドラマが放映されていました。また、昨今のコロナ禍がまだまだ続く懸念も重なり、2022年の中学受験は加熱しています。

更には公立高校の完全中高一貫化(高校募集を行なわず、中学高校課程を一貫教育で行なうシステム)も加速しそうです。今や中学受験は特別なものではなくなりました。

しかし・・・中学受験は高校・大学受験に較べて難度が高い受験だと思います。その理由をいくつか挙げていきましょう。

 

第一年齢です。高校受験は15歳、大学受験は18歳以降です。それに対して中学受験は12歳、まだ自己管理を過度に期待してはいけないところが難しいところです。かと言ってまるっきり子供扱いするのもどうかと・・・ この塩梅が非常に難しいものとなっています。

精神的な面と同様に体力的な面での懸念材料もあります。中学生・高校生は多少の疲れがあっても集中を持続させることが出来ますが、小学生は難しい。更に述べれば2時間3時間と机の前に座らせることも大変です。

第二環境です。高校受験に向かう中学生は学校のクラス内ほぼ全ての生徒さんが受験します。それに対して中学受験は現状において受験する方が少数派です(東京など一部地域は別ですが。。。)。そうなると気持ち的には揺らぎます。

数年前まで千葉県の公立高校入試は前期後期制で選抜していました。前期で合格した生徒さんを横目に後期受験の生徒さんは非常に辛く厳しい2週間を過ごしました。中学生が2週間でも厳しいのに小学生が受験期間ずっと・・・と言うのは非常に厳しい日々となるのは明白です。

第三情報です。中学受験の情報はまだまだ少ないと感じます。また、受験の情報は扱いが少し厄介なので間違えた扱いをしてしまうと大変なことになります。

例えば偏差値、『うちの子は出来る!』と思って中学受験を決断し、模擬試験を受けたら偏差値50にも満たずガッカリ。。。ということ、実はよくあるケースなのです。しかし、きちんと情報を管理できればそのような状況でどのような判断をすべきか準備することも出来ます。

 

その他にも様々な要因があります。学習塾を運営していると気づける点も多くあります。しかし、中学受験の人気が高まる風潮は当面続くと思います。公立中学校が・・・等はここでは申しません。

また、一つ保護者様には厳しいお話をさせて頂きます。保護者様が過ごした小中高校時代現在の小中高校ではあまりに大きな違いがあります。どうか現在の状況をよくご確認の上で諸々のご判断をと考えます。

 

現時点で千葉県の私立中学入試は後半戦、そしてこれからは東京の私立中学入試が始まります。つまり現在の5年生にとって受験まであと一年です。この時間を如何に過ごすかで中学・高校の6年間が決まってきます。

ガンバレ 受験生!
そして、ガンバレ 新受験生!