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751 朝型生活に変える方法

751 朝型生活に変える方法

街がクリスマス一色になり寒さが厳しくなる頃、受験生は熱くなるのではないでしょうか。時として過熱気味になってしまう時にはブレーキをかけることも私の大切な仕事だと思います。

典型的な過熱状態は深夜になっても勉強を続けている姿勢です。この時期に夜遅くまで勉強を続けることはプラス・マイナスで考えるとマイナスの方が大きくなるように思います。

受験生心理としてやらなければならないことはやり遂げたい、時として予定していた時刻に終わらなくなることもある、それを延長すると深夜に至る、そのようなスパイラルだと思います。

しかし、夜更けまで無理をしてやってしまうことは次の日に影響を及ぼします。眠さに耐えながら学校で授業を受け、帰宅しても眠気が抜けず一眠りしてから勉強・・・となると夜半に勉強する癖が付いてしまいます。

また、夜更かし・寝不足は免疫力の低下を引き起こし、風邪を引くなどのコンディション不良を起こす原因ともなります。これは軽視できるものではありません。

 

よく、冬休み前後からは朝型学習に切り替えましょうという話が出てきます。夜更かし型から早起き型に切り替えて試験に臨みましょうと言われます。

とは言っても夜は全く勉強せずに早起きして勉強することに切り替えるのは至難の業です。それなら夜勉強する内容朝勉強する内容仕分けておくことで対応が出来るのです。

 

それでは仕分けと時間分けの一例を挙げましょう。

、寝起き一番でやるのにお勧めなのは計算です。集中力が切れた状態でやる計算ほどキツいものはありません。反対に朝一番で頭がスッキリしている状態ならガンガン進められます。

また、前夜に暗記したことの復習も効率的です。重要構文、単語、漢字、理科社会の一問一答などを一気に復習し完成させます。

次に学校から帰宅して一休み(あまりお勧めしませんが)したあとの勉強です。ここはじっくりと考えるものをチョイスしましょう。数学の文章題や発展問題、国語・英語の読解、理科社会の記述問題などが最適です。

最後は夕食後の勉強。ここでは前の時間帯(学校から帰宅した後)で解けなかった問題の解き直し暗記系範囲(英語の構文、単語、漢字、理科社会の一問一答など)をやります。

 

どの時間帯も開始時刻と終了時刻をきちんと決め、それに沿って進める範囲(ページ数など)も事前に決めた上で進めることが効率的な学習方法です。『やる気になったら始める』『出来るまでやる』ではダラダラの元になってしまいます。

その上でどうしても終わらない・時間が足りないと言った状態になります。そんな時のために予備時間として土日の日中を上手に利用して下さい。夜間ではなく日中です。

 

これらを意識して冬を過ごせれば自然と朝型に切り替えられます。無理に切り替えるのは大変です。それなら勉強する内容特性に合わせた時間帯に配分していくことも工夫だと思います。