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番外 少し解説が。。。

番外 少し解説が。。。

2021年秋期に受験を題材にしたテレビドラマが始まりました。今まで余り扱われなかった中学受験にフォーカスしたものです。けっこうな量でショッキングな言葉が並んでいるのは周知の通りです。

先日、生徒さんに『テレビで言ってた母親の狂気ってどんなことなの?』と質問されました。作中でも語られていた『中学受験に必要なのは父親の経済力母親の狂気!』を指していました。確かにこんな表現をすれば衝撃的です。衆目が集まります。しかし、言っている内容は昔から言われていたことです。

つまり、『中学受験受験前に塾代がかかり、受験後は公立に較べて割高な授業料がかかります』『周囲で見守る人は情報集めや小学校とは違った学習管理お弁当作り送迎手間がかかります』と言い換えればどうですか? 当たり前に近くなります。

どうしてもエンターテインメントなので度を超えた表現も出てきます。また、校舎長と講師・講師同士のシーンもあるため、業界用語隠語も出てきます。それがまた不安を呼ぶのではないでしょうか。

 

実は上記の生徒さんと同じような質問を小学生のお子さんを持つ友達から受けました。一度は考えた中学受験、やっぱり断念しようかと・・・

私は彼に『まだ解らないことが多いから不安になるだけ。だからそれを解明すればまた違う結論が出るのでは・・・?』『○○くんがやる気になっているならそれを親の都合で変更するのはちょっとかわいそうでは・・・?』と伝えました。

幸いまだ時間があるためこれからじっくりと検討していきたいと結論づけてくれました。そうですね、受験するかしないかはご本人を交えて納得いくまで話し合うことも必要ですね。

 

でも、こうしてみるとまだまだ中学受験は市民権を得ていないと感じます。しかし、受験界の潮流として高校募集を停止して中高一貫化する名門校も続々と増えています。

これらの目線が一致すれば良いと思いつつ、他方では専門バカにならぬよう自戒した出来事でした。