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8 頑張るって…? その2

8 頑張るって…? その2

また、別の生徒さんです。

彼は高校に第一志望の公立高校に合格できず不本意入学で高校進学をしました。そして大学受験でリベンジしたいという意志を持って入会してきました。率直なところ、あまり勉強は好きではなく、どちらかと言えばゲームに時間を使う方が多い男子でした。しかし志望進路に進みたいと強く念じて勉強に取り組んだ3年間だったのではないでしょうか。

大学の指定する成績(評定平均)をクリアし、AO入試で受験することになったのですが、そこで一悶着が起こりました。彼は特殊な進路を志望しており、そのことをご両親に伝えていなかったのです。塾での三者面談の際にそのことが発覚し、その面談は4時間を超える面談となりましたが、私は彼の将来を決める面談に立ち会えたことは誇るべきことではなかったかと思っています。

普段はご両親と話すこともあまりなかったそうなのでそのような機会を持てて良かった、お父様が最後にそう話して下さいました。また、彼の志した進路があまりに特殊だったために不安を感じたそうですが、私の過年度生で同様の進路を取って就職までしている先輩生徒がいたため、お父様のご納得頂ける説明が出来たのも幸いでした。

万全を期して臨んだ試験当日、ここにもドラマが待っていました。受験内容は小論文とグループ面接だったのですが、グループ面接の同じメンバーに彼が高校受験の時に第一志望とした高校の生徒がいました。面接は問題なく終了したようで、入試終了後に教室へ掛けてくれた電話の声も晴れ晴れとしていました。そして合格発表の日、彼は見事合格を掴み取りました。そして彼の一言で彼も受験に打ち勝ったのだと思いました。「○○高校(彼の高校受験時第一志望校)の生徒、駄目だったみたい。もし合格していたら一緒に頑張ろうと思ったのに…」私は彼の成長を心から嬉しく思いました。

彼はマンモス高校である自身の高校からの年度第一号の大学合格者でした。合格後は残り少ない高校生活を有意義に充実させたと笑顔で話してくれました。

現在はその大学を立派な成績で卒業し、心から願った仕事を心ゆくまで没頭できる毎日を送っているそうです。

残念ながらLS WILLでは高校生の受け入れは現在行っていません。ただし、受験情報のご提供や学習カウンセリングについては日常業務として受け付けています。お気軽にご来校下さい。