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670 夏休み中にやっておくと良いこと ~受験生編①~

670 夏休み中にやっておくと良いこと ~受験生編①~

そろそろ夏休みが気になり出す時期です。今年の夏もお出かけは控えるようになりそうです。本来、夏休みだからこそ出来る経験も大切なことですが世の中の状況がそれを許さないようです。

小欄でもこんな夏休みだからこそこんな風に過ごしてみては、といくつか提案をしていきたいと思います。今回は中3受験生に向けてのメッセージです。

 

中3の夏休みは誰しもびっちり勉強して・・・と想起するのではないでしょうか。確かにこの時期で一気に伸ばす受験生はたくさんいます。ただ、伸ばしている受験生に言えることはやみくもにやっているわけではないことに注目しなくてはなりません。

伸ばしている受験生に共通している点は計画的に実施できている点です。そして多くの受験生は『苦手克服』に時間を費やしています。苦手分野だからこそ時間がかかる、だから時間のある夏休みに挑戦する、この論理は理に適っています。

焦って多くのことに手を広げるより一単元ずつきっちりと片付けていく方が効率的と思えますが、そればかりをやるとなると集中が続きません。だからこそ2科目3科目の苦手範囲を並行して進めることもコツなのではないでしょうか。

 

私が勧めるこの時期の苦手克服は国語・理科・社会の記述問題です。もちろん、数学英語の克服(これについては次章で改めて述べます)も重要ですが、普段は大多数の中3受験生が学校でしか学んでいない国語・理科・社会の対策についても振り返ってみる必要があるのではありませんか!?

特に理科社会の記述は千葉県公立高校入試でも正答率ががくんと下がる出題方式です。問題を見れば決して難しいものではないのに・・・ それに手を出さないのはもったいないと思いませんか!?

記述問題対策は枠を設けてやるほうが効率的です。この単元の記述問題、次の単元の記述問題・・・と対策すると記述の得点テクニックが磨けなくなるからです。

そして大前提として中学3年間の学習はそろそろ終わりに近づけなくてはならないことです。それなくしてまとめて記述対策、は難しいと思うのです。全て、ではなくても9割方を完成させましょう。

こんなことは普段はなかなか難しいもの、しかし夏休みにはそんな時間も取りやすいのではないでしょうか。

 

国語・理科・社会、これらは数学英語に較べても未だに軽視されている科目です。しかし国語で取る1点も数学で取る1点も同じ重さを持っています。それなら同等に扱っていくことが大切です。

蛇足ながら理科社会は暗記科目と言う認識はそろそろ脱却しましょう。その認識では理社の得点アップはまず望めません。科学的・合理的に学習するには・・・ここから先は教室でお伝えしましょう。