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3 志望校選択《高校受験の場合》

3 志望校選択《高校受験の場合》

中学3年生になると嫌でも志望校選択の話が出てきます。受験生の皆さんはどのように志望校を決めていますか? 『定期テストでだいたい真ん中ぐらいだから偏差値50ぐらいの学校かな?』『兄弟が多いから公立高校』などなど。結論から言いますとこの志望校選択に間違いはありません。ただ、将来のことまで見越して選んでいるのかなと感じます。

まず、自分の現在の順位から偏差値を予測してそれに合わせた学校を志望校としているケース、これは危険です。受験の順位は現在の順位で決まるわけではありません。また、これから先は周りのみんなも必死になって頑張ります。それに対してあなたはどれだけ頑張らなくてはいけないかが考えられていないのではないでしょうか。今のままのペースで行けば学年順位は間違いなく下がります。だから今の順位で学校を決めてはいけないのです。

志望校を決めるには逆の発想で行きましょう。つまり、最初に『高校卒業後の進路』を決めるのです。大学に行きたい場合はどんな大学に行きたいか具体的に出すと良いでしょう。行きたい大学が決まったらその大学に指定校推薦で進学できる高校を探します。これが志望校なのです。しかし中には『当日得点力や内申点が足りないから無理』と最初から諦めてしまう人もいます。これはもったいないことです。

私の経験から入試まで半年で偏差値を20上げた高校受験生はざらにいます。だからといって全ての生徒さんの偏差値がすべからく上がるわけではありません。努力した生徒さん限定です。しかし愚直にこつこつと日々の学習を積み重ねていけば偏差値(当日得点力)は必ず上がります。だから『点数が足りないから今の点数で行ける学校の中から志望校を決める』などという考え方は捨ててほしいと思います。

兄弟が多いから公立志望という話もよく聞きます。これも将来を限定してしまっているように感じます。現在は給付金制度も充実しているのでトータルで見ればさほど大きな差にならないことも少なくありません。

また、大学進学を考えたとき、私立高校のサポートは非常に魅力的です。公立で予備校(年間数十万円・数百万円かかることもあります)併用の大学受験と私立で学校一括の大学受験では金額的にさほど変わらないにもかかわらず、効果は後者の方が圧倒的に上がっています。さらに部活動まで考えると『一括』で指導してくれる方が効率的と考えることも出来るのです。