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622 飛び級 ~まずは議論が大切です~

622 飛び級 ~まずは議論が大切です~

近年は中学受験人気も高止まり状態です。これはより良い教育を受けたい・受けさせたいという気持ちに他なりません。しかし、私立中学校は授業料が格段にかかってしまう、経済的余裕のあるご家庭でしか選択出来ない進路となってしまいます。

他方で公立中学校における成績分布は偏差値で表すと70以上から30未満まで。この状況で全員に学習効果の高い授業を提供することは難しくなっています。

高偏差値の中学生でご家庭に余裕がさほどない場合は厳しい選択を強いられてしまいます。首都圏ではトップ校と言われる私立校は高校募集を停止する動きに加速がかかっています。公立中学を出て高校受験で行きたい学校に・・・となると選択肢が大きく絞られているのが現実です。

それならと公立中高一貫校の受験を目指すとなるとそれはそれで大変な対策が必要になります。公立中高一貫校は『学力で選抜しない』という建前があり、各校それぞれ対策が異なります。また、倍率も目を疑うような数字。それこそギャンブルに近い挑戦になってしまうのです。

 

勉強に熱心なご家庭や児童さんがいる一方でそうではないケースもあります。意に反してそうなっていることが多いのですが。。。

勉強が1学年2学年分、場合によっては中学生になっても九九から勉強し直して・・・というケースがあります。こういった生徒さん、学校の授業は苦痛にならないか心配です。教壇で先生が喋っていること、何一つ理解出来ないようなケースもあるようです。

このようなケースは授業に参加させることより抜け落ちている箇所を補完することが優先すべきことだと思います。一日中何も分からず教室で大人しくしているよりよほど生産性があるように思うのです。

 

表題では『飛び級』と記していますが、この際、飛び級を含めて小中学生・高校生に必要・最適な学習を提供出来る方法を検討する時期が来ているのではないかと思います。それも塾が担えば・・・となっているのが現状ですが、公教育で行なう方が効果的なことは誰もが是認するところではないでしょうか。

 

現在は新型コロナウィルス禍による教育環境の議論が盛んになっているように思います。これを機に教育の歪みや瑕疵を是正するための気運が盛り上がることを切に祈っています。