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579 もう10年…

579 もう10年…

今回は極めて私的なこととなりますが…

2010年12月に前身のみ春野校教室長を拝命してから2020年12月でちょうど10年となりました。感慨深いことです。

その間には様々なことがありました。着任して半年たたないうちに東日本大震災で1ヶ月ほど開店休業状態、その間は電話で生徒管理をしたこと。前任者が残した生徒さんや親御さんとは意見の衝突もありました。それでも『より良い結果を出すための前向きな衝突』と理解して貰った上での衝突だったと思っています。

毎年のようにお預かりする受験生、中にはちょっと厄介な案件(場合によっては学校や他の塾から見放されたような…)を持った生徒さんをお預かりすることもありました。毎年のように… しかしそれを遂行すること、即ち志望校かそれ以上の学校に入れることこそが学習塾の社会的使命だと思って取り組みました。

当教室は元々会社運営の教室でした。しかし会社内の煩わしい人間関係に神経を使うことなく教室業務に集中したいという思いから独立しました。この想いを後押ししてくれたのは当時在籍していた生徒さん、そして恐らくその保護者様でした。

会社経営から個人経営に変わると不安もあったと思います。特に受験は情報戦。会社組織と個人経営では会社情報の方が…と思うのが一般的。それでも生徒さんやそのご家族は私や教室を信じてくれました。これはただただ頭の下がる思いでした。

 

実はその当時、そしてそれ以前からご縁のあったご家庭から現在もご子弟をお預かりしています。私が着任する前から教室にあったご家庭の…という生徒さんもいます。驚きですね。

私の考える学習塾業務とは一年勝負、更には4か月勝負だと思っています。つまり毎年の受験や学校の定期テストごとに評価は更新されるものだと思います。しかしそればかりではないのですね。この教室に着任してしみじみと感じています。

 

教室を支持して下さる方々へささやかながらできる恩返しは…やっぱり『いい教室を作る』ことに尽きるように思います。マンネリにならず、日々新鮮な気持ちをもって教室を運営していきたいと思っています。