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498 最小の取組みで最大の成果を!

498 最小の取組みで最大の成果を!

前回に引き続きドリル系学習、今回は漢字学習についてのヒントを記していきましょう。

学習塾で生徒さんの学習を見ていると効率的に学習が進められる生徒さん・労多くして得るものが少ない生徒さんとさまざまです。これは能力ではありません。ほんの少しの工夫です。それを習得できればこれからの学習は大きく変わるものです。

今回は寄り道の話からしましょう。コツコツと勉強を重ねていく上で何が原動力になるのでしょうか。向学心知的好奇心もあるとは思いますが、私のように一般的な人間には出来た・点数が取れたという成果だと思います。努力に比例して点数が取れれば努力しようと思えます。反対に努力量にそぐわない点数なら…やらなくなりますよね!?

私がいつも心掛けているのは努力したらそれに見合った成果を出させることです。そう言った意味でも効率的に勉強を進めることは非常に大切なことだと思います。勉強に関して言えば努力は裏切らない・努力は報われることを知って欲しいと思います。

前置きが長くなりました。それでは実務編に入りましょう。よく出されるのは『6ページから10ページまでの漢字を覚えてきて下さい。1週間後にテストします。』という形の課題。これに対して一番多いのは全ての漢字を5~10回書き取るという対応です。

学校の先生がそう言った形で練習するよう指示することが多いので一刀両断に否定したくないのですが、殆どの生徒さんにとっては無駄な学習です。もちろん、そのレベルからやらなくてはならない生徒さんも存在しますが…

一般的なレベルにまで達していれば各ページをテスト形式で勉強し、間違えたものだけを練習するで十分です。十分に熟知している文字まで練習する必要がありますか!? 必要なものだけを覚えるようにしていけばになりますよね。

楽になればその分繰り返しやることも出来ます。上記の例だと6~10ページを1週間かけてやった、9・10ページをやっている頃には6・7ページの内容を忘れてしまいます。でも、テスト形式でやればかかっても2日で全範囲が終わります。その上で1週間に2~3回繰り返しやれます。従って忘れにくい効果も期待できるのです。

また、もう一つ心掛けなくてはならないことは常にお手本を意識することです。2~3回書き取りをして覚える場合にでも2回目以降は1回目に書いた文字を見て書いていませんか? これは非常に危険です。1回目に書いた文字が必ずしも正しくかけているとは限りません。また、バランス的にもお手本に勝る字はなかなか書けないものです。それなら2回目3回目もお手本をよく見ながら書くことが大切です。

せっかく漢字勉強したのに1回目に書いた文字の一箇所が間違えていてそのまま覚えてしまった、これは笑い話に聞こえるかもしれませんが本当に良くあることなのでお手本を意識することは肝に銘じて取り組んで欲しいなと思います。

 

たかが漢字、されど漢字。漢字練習だけで長々とお付き合い頂きまして感謝しています。