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461 学校と調和して

461 学校と調和して

前章ではともすると学校に対して批判的なことを述べました。しかし、私は学校と揉めることを推奨するわけではありません。できるなら学校とは上手に付き合って欲しいと思っています。なぜならそれが学校に通うお子さんにとって一番良いことだと思うからです。

学習塾という立場上、受験戦略上で受験先の高校とやりとりをした上で生徒さんを受験会場に送り出すこともあります。難しい受験になればそれだけそのやりとりが複雑になります。そんな中、中学校の先生が横槍を入れて話をかき回してしまうことがあります。本当に良くある話なのです。

それを知った生徒さんのお父様お母様が『学校に抗議します!』と教室までお知らせ頂くことがあります。その気持ちは十分に理解します。そしてありがたく思います。しかしそれはご遠慮頂けるようお願いしています。それを上手に出来ないと、嫌な思いをするのは生徒さん本人だからです。

幸いにもそれらを上手に運ぶだけの信頼を各私立中学・高校の先生方から頂いていることは本当にありがたいことです。私立中学・高校の先生方からは適正に、そして生徒さんの将来を切り開けるように受け止めて貰えています。

その上で大切なことは卒業していく学校とも上手に付き合って欲しいと言うことです。卒業してしまえば関係ない、とのお声も聞こえてきますが、近所の同窓生に会うこともあるでしょう。また、クラス会・同窓会もあるでしょう。そんな時にも嫌なことを思い出させるような形で卒業させたいと思いますか? 卒業しても学校との縁はなかなか切れないものです。それなら気持ちよく卒業させたいと思っています。