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438 塾で使う教材

438 塾で使う教材

個別指導塾は集団塾や学校と違って様々な教材を使うことが多いようです。中には『1教科につき年間5冊、受験生になればその倍』も教材を使う塾があるそうです。私からするとちょっとした驚きです。

塾で使う教材は一般に市販されている教材より高額なものが多いように感じます。値段だけ較べたら近所の本屋で買ってきて・・・とも思うのですが、内容がやはり違います。学習塾という一種の専門家から選ばれ続ける意味はやっぱり小さくないと思うのです。

その中で一般的に個別指導塾は『生徒さんそれぞれに合った教材を使う』ことが前提とされていますが、そこに矛盾があるのです。面白い例を挙げると『偏差値50~55の生徒さんにはA教材、偏差値55~60の生徒さんにはB教材、偏差値60~65の生徒さんにはC教材』と定めている塾があります。イヤイヤ、偏差値なんて試験ごとに大きく変わっても不思議ではありません。『今日受けて偏差値50、明日受けて55』と言うことだって決して稀ではありません。この生徒さん、2ヶ月で教材が4回も変わり、それで塾不信になってLS WILLに転塾、そんなケースも決して少ないわけではなりません。

当教室でも生徒さんによって教材が違います。しかしその選択基準は・・・これは教務上のトップシークレットなのでウェブサイトなど不特定多数の方にご覧頂ける形では明らかにすることが出来ません。ご了承下さい。その上で個別にご相談頂くことは歓迎します。お気軽にお問合せ下さい。

どんなに優れた教材でも年間に5~10冊も使えば相当な無駄が出てきます。重複してしまうものがあまりに多すぎるから、そしてそれ故の遺漏が発生するからです。しかし生徒さんは純粋なので『大切な教材に書いてあることは全部理解したい!』となれば無駄が無駄に見えなくなる危険性もはらんできます。ウ~ン…

ちょっと前の卒業生ですが、上のお子さんは別の大手個別指導塾、下のお子さんは『近いから』という理由だけで(笑)LS WILLに通われたことがありました。上のお子さんは中3受験年度で40冊ほどの教材(5科目)を使ったのに対し、LS WILLでは10数冊(メイン教材+ドリル系・直前対策系テキストなどなど×5科目)で済んだことに驚かれたお母様がいらっしゃいました。

お母様は合格報告・卒塾の時に『上の子に較べて教材の量が格段に違うのに望んだ成果がきちんと出た訳は・・・?』と仰られたので、『あちこち手を出して中途半端にするより一冊の教材を徹底的に習得する方が精度も上がり成果になるのです。』とご説明したところ、深く頷かれていた姿が印象的でした。しかしその脇でその生徒さんから『センセーがケチなだけじゃね?』と剛速球のツッコミを受けてしまい、私は撃沈しました。確かに塾で使う教材は高いよね。でも、それなりの意味はあると思うな。