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384 学校説明会

384 学校説明会

夏休みを境に学校説明会』『入試説明会が盛んになります。高校受験生は公立私立を問わず、中学受験生は自分の目指すべき学校の説明会に参加すべき時期になりますね。

ここでは高校受験生を例に話を進めていきたいと思います。千葉県では『公立第一志望・私立の併願』という形が主流です。毎年受験生が5万人前後、そのうち公立進学者が3万5000~4万人弱という数字を見ても『公立第一・私立は併願』という言葉を裏付けられるように思います。

一時期は私立の学校力アップが隆盛を極め、公立高校の凋落が叫ばれた時期もありました。小欄でもその状況について述べた記事があります。高校卒業後の進路について、『入学時学力(平たく言えば偏差値)が3~5劣る私立高校に全く歯が立たない公立高校』という図式が公式化された時期もありました。

これは現場教員の努力から県教委の取組みに至るまでの変革で一時期ほどの格差はなくなったようにも感じます。全ての公立高校が…とは言い切れませんが、改善された学校は多いように感じています。進路実績などでも上昇傾向が見られています。

さて、そんな中で学校説明会は何を見るか、そんな点にも触れておきましょう。学校説明会『学校の本質』を知るところです。従って、『楽しかった』や『面白かった』が感想となる説明会はちょっと違うように思います。しかし、最近はただ単に面白おかしいだけの説明会が増えてきたようにも思います。

また、参加した生徒さんに話を聞くと『あの学校の先生は面白い先生ばかりだからあそこに進学したい』という志望変更まで出てきます。ウ~ン…

高校は『大学や上級教育へと繋ぐ橋』『社会に出る準備をするところ』です。従って徐々に専門性を帯びてきます。従って一般論では決められません。だからこそ、より適性にあった学校を選んで欲しいと思っています。

そんな思いを持っている昨今、中学校・高校時代の同級生(お子さんが受験生)からこんなラインが来ました。
『自分たちの頃は学校見学なんて行かずに受験する学校を決めちゃったけど、今の子は大変だよね!』

最後に一つ、説明会に参加する際の参考として。夏場に実施する説明会、想像以上に蒸し暑い会場で行います。特に空調導入の少ない公立高校は要注意です。暑さ対策グッズ(『冷えピタ』などの冷感剤やタオル・ハンカチ、扇子など)や飲み物は必ず持参で参加しましょう。そして説明会中でも具合が悪くなったら周囲の教員や係員に声を掛けましょう。『扇子でぱたぱたあおいでいたから内申減点』『体調が悪くなったら入試当日減点対象』などあり得る訳がありません。くれぐれも平常心で臨みましょう。無理は禁物です。