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375 どこに向けて…?

375 どこに向けて…?

先日ある方から『このコラムはどこに向けて誰に向けて書いているの?』と尋ねられました。ウ~ン…、難しい質問です。小中学生? その親御さん? はたまた当教室の卒業生? どなたに向けて、と明確にすれば読む方も書く方も楽かもしれません。

この質問をした方、実は音楽をやっている方なのですが、彼は楽曲を書く時・演奏をする時、明確に対象をイメージしているそうです。さすがに表現者ですね。表現したいことを明確にすることと同様に表現を受け取って欲しい対象もきちんと絞り込むこと、本当に大切だと思いました。

ここまで章を重ねた以上、これを改めて対象分けしていくことはあまり生産性のないことなのかと思います。それなら改めて、今後はどのような姿勢で述べていくかを述べていきましょう。

まず最初は小学生中学生、そして当教室の生徒さん方へ向けたメッセージです。勉強への向き合い方、勉強の方法、進路について知っておいて欲しいことなどを紹介していきたいと思っています。また、少し苦しい思いをしてしまっている小中学生にも『戦っているのは自分だけじゃない!』ということを知って欲しいな…そんな内容を掲載することもあります。

二点目、ご家庭の保護者様に向けては大きな柱として受験情報・進路情報を発信していきたいと思います。怪しからんことですが、現在の公立小中学校(特に中学校)では進路指導が完結させられずにいることを知っておいて欲しいと思っています。

また、特にお父様に知っておいて欲しいこととして『ご自身の高校受験の頃とは状況が全く違う』こともご理解頂きたいと思っています。ちょうど私も同じくらいの年代なのですが、その頃名門と呼ばれた学校の中にも没落してしまうところ、反対に新興勢力として進路実績などにも大きな足跡を残し始めているところなど様々です。くれぐれも現在の物差しで学校を判断して欲しいと思っています。

三点目は当教室の卒業生です。この教室で頑張ったことを思い出して欲しい、そしてこれからの進路選択にも参考として貰えれば幸いです。

四点目は雑感として行政や公立学校の運営について提言(愚痴…?)を上げているものです。ただ、これはあまりに効果が薄いため、そんな問題点に対して当教室ではこんな対処を…と言った事例紹介の方が多いようです。これは最終的にはご家庭の保護者様宛という意味合いとなるのではないでしょうか。

しかし、『他人に向けられたものだから私はボクは知らなくてもいい』ではないと思います。『他山の石』という言葉があります。耳を傾け、取捨選択をする姿勢は必要なのではないでしょうか。