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333 数字の話

333 数字の話

本章の番号『333』というゾロ目にちなんで…私個人の話ですが、どうしても生活の中で数字にこだわってしまうことがあります。運転中に前の車のナンバーが256だったら…『つまり16の二乗だな。16の二乗ということは4の四乗だな』などと考えながら運転しています。もちろん、余裕のある時に限定されますが…

これは平方の数(二乗の数)の暗記です。中学受験でも同じような手法を使う塾は多く、『11~19の二乗を覚えることは義務化』とする塾も少なくありません。ちなみにLS WILLでも同様の指導をしています。例えば121という数字、11²と覚えておけば中3の因数分解でも即戦力で使えますが、覚えていないとなかなか難儀する数字です。素因数分解をするにも時間がかかるかもしれません。

また、3桁・4桁の数字でもパッと見た瞬間に3の倍数であるか否かが判断できる方法があります。これは小学生の分数約分でも中学生の因数分解でも重宝します。その方法を知っているかどうかだけでテストの点数が大きく変わってしまう、そんな根拠からテクニックとして指導しています。

率直に言えばこれらの学習方法は詰込式、つまり前時代的な方法です。しかしそれが試験に大きな効果をもたらすことが自明であれば形式にとらわれずに取り入れることが大切だと思います。私は『詰込式』『考える学習』といった形式論より『結果的に点数がより取れると思われる方法』にこだわって指導していきたいと思っています。だから今日も『一夜一夜に…』と念じさせているのです。