column_archive_header_s
257 乖離 ~時代を解釈する言葉~

257 乖離 ~時代を解釈する言葉~

今回は、昨今話題になっている言葉について話をしていきたいと思います。

この言葉は『かいり』と読みます。意味は『背き、離れること。離れ離れになること』を指します。本来は一体化していることが望ましいものが離れてしまうときに使います。例えば『国民の意思と国会の判断が乖離した』などに使われます。

実はこの言葉、小欄でも何度か出てきた言葉なのですが、あえて今回は簡単な解説を付けてみました。それはこの言葉がある時事問題を考えるキーワードになっていたからです。もともとこの言葉は小中学生が知らねばならぬ言葉ではありません。しかし連日のようにマスメディアやネット情報に掲載されるようなら小中学生といえども知らなくてはならない言葉に格上げされるのではないかと思います。

近年ではこういった事例の代表的な言葉に『忖度(そんたく)』があります。意味は「相手の気持ちを推し量ること。」ですね。近年の時事問題で将来歴史の教科書に載る可能性のある事件でキーワードになった言葉です。「流行語大賞」の候補にもなりました。知っておくに越したことはありません。

しかし…皆さんの活躍する将来にはこのような暗いニュースではなく、明るく温かいニュースを彩る言葉が溢れるような世の中になればいいなと思っています。