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249 高校生を預からない塾が・・・

249 高校生を預からない塾が・・・

大学入試が多様化し、1~2年離れると入試の傾向が全く解らなくなってしまうようになっています。高校の進路指導についても先生方のご苦労を察します。センター試験の大改革、都内大学の定員厳守の傾向強化なども相まって一律に当てはめていくことが不可能となりました。

そんな話を生徒さんや保護者の皆さんにする機会も実は少なくないのですが、LS WILLでは高校生は預かっていません。高校生を預からない塾がどうして大学受験を論じるの? という疑問を抱かれることが少なくありません。考えてみればもっともなことです。生徒さんは目の前にある高校受験・中学受験のために頑張っているのですから。

高校受験までを扱う塾であればそこまでのことに専念して運営する・・・と思われがちですが、私の考えは少し違います。(中学受験~)高校受験~大学受験は連綿と繋がっている点を考えなくてはいけません。学習計画の立て方や志望校の選び方、学習習慣の構築や目的意識の保持方法などはどの受験でも変わらないのではないでしょうか。

その上で教室では、『中学受験や高校受験で使い捨てにする技術、大学受験では不要のテクニック後回し』という優先順位を付けています。言い換えれば『中学受験でも使って大学受験でも使う。そういった技術は最優先・最重要』と考えています。

そう考えれば中学・高校受験で培った技術を元に大学受験に挑むことが可能となります。それ以上に『中学・高校受験で用いる技術をそのまま大学入試で使うことができる』ものもあります。現代文の読解は代表的なものですが、そういった点に着目していくことも『勉強する意義』を見いだすきっかけになるのではと考えます。

生徒さんが教室で頑張る本当の理由は学力アップや定期試験の点数アップではなく、遙か先にある大学入試で第一志望の大学に入ること、そして幸せで充実した人生を送ることなのではないかと思います。もっともそれを具体的に意識しているかどうかは別として・・・