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219 学級崩壊…

219 学級崩壊…

小学生のお子さんを持つお母様方と面談をすると結構な割合で出てくるこの言葉、多くのご家庭では『しょうがないわね。』で済まされてしまうこともあるようです。最近になって出てきた言葉のようですが、実は戦後間もなくから形や名前を変えて発生していたそうです。

教育委員会や現場である小学校では幾重にも対策を講じています。それにも関わらず発生してしまうこの事象、何とかならないものかとお考えのご家庭もあるかと思います。学級崩壊については学校の先生方からも様々なご意見や対策などをお伺いしているのでここで見解を、とはいたしません。学校運営に奔走されている先生方をたくさん存じています。その先生方に失礼…と思うからです。

小学校時代勉強のほかにも団体生活協調性級友とのコミュニケーションなどを学ぶ大切な期間です。勉強の面でも基礎中の基礎を学習する欠くことのできない時期です。そのような時期にこんな不幸なことに巻き込まれたら… 『しょうがない』で済まさずに早々の対策を講じるべきなのではないかと思います。

話題を少し変えましょう。教室には毎年『勉強が解らなくなっちゃって…』と入会する生徒さんが一定数います。その中には塾で頑張って劇的に成績を上げる生徒さんがたくさんいます。定期テストで5科目100点以上上げる生徒さんがゾロゾロ、という年もあります。

それらの生徒さんには共通した小学生時代があります。それが上記の学級崩壊です。学級崩壊によって学習の基礎が構築されておらず現在進めている学習単元が理解できていても正解に至ることが出来なかった、結果としてテストの結果が思った点数にならないのです。

例えば『小学生で学ぶ分数が解らない。しかし中学生で学んだ方程式はきちんと理解できている』などが典型的なケースです。また、『方程式の文章題が解らない』というお問合せも、小学校で学ぶ文章題(これにはコツや公式があり、それを駆使しないと超難問となってしまいます)が理解できていないことに原因があることが多く見られます。特に小学校の文章題は5年生6年生が山場です。その前後に学級崩壊が起きてしまうと大変なことになるのです。今後は英語でもこの状況が多くなることを予想しています。

『今やっているところは分かるけどテストになると点が取れない』と悩んでいる方、実は対処方法に少しコツがありますので是非学習相談をお勧めします。さらに、『今通っている小学校、実は学級崩壊で…』というお子さんをお持ちのご家庭様も後々に禍根を残さぬために早々の対処をお勧めします。