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185 国語の勉強法って・・・?

185 国語の勉強法って・・・?

得意科目・苦手な科目があるのはある意味当たり前です。出来るかどうかは別にして興味を持っているかどうかが大きな影響を与えます。また、過去に成功体験をしたかどうかも少なからず関係しているのだと思います。

5科目の中で好きな科目・嫌いな科目で統計を取ると国語は『好き』でも『嫌い』でもない、中途半端な位置にある科目になってしまいます。考えてみれば日本語で書かれているわけですから最低限の理解は勉強をせずとも可能なわけです。従って『全く手が出ない』ことはあり得ません。

しかし、その統計の中で『国語が嫌い』という少数派の意見を聞いてみると『なぜこの答えが正解なのかが分からない』というものが多く見られました。『記述問題の書き方が解らない』という意見も多少なりとも目立っていました。

これらの意見には共通したものがあるのです。大変申し訳ないのですが、学校の授業では受験国語の対処はほぼ出来ません。小欄でも何度も述べていることですが、学校の授業でことあるごとに『行間を読みなさい』という指導をされる先生(今でも非常に多いとのこと、驚きました)の授業では受験国語に対応できないのです。

現代文は乱暴に言ってしまえば高級な(贅沢な・・・?)パズルです。パズルの解き方には一定の法則があります。例えば『外枠や角から組み始める』『色合いに注目して分類する』など・・・ 闇雲にピースを組み合わせても時間ばかりが経ってしまいますが、そういった技術を踏まえて進めれば組み上がります。1度目より2度目・3度目の方が早く組み上がるでしょう。

国語の解法にも一定の規則があります。そもそも問題作成の時点でその規則に沿って問題が作成されるので解法の規則を踏襲しなければなりません。また、意外に思う方も多いようですが、問題の類型もせねばなりません。例えば『説明文』と『物語文』では読み方が全く異なります。従って受験勉強として国語を学ぶ際は『今やっている問題は説明文か物語文か』を意識して演習しなければ効果が半減してしまいます。

学習塾でも『数学』『英語』の授業は非常に多いのですが、国語の授業はそれほどではありません。しかし国語はやり方を知っているか知らないかだけで点差を開かせることが出来る科目です。また、軽視しがちな受験生も多いのですが、軽んじることのないような取り組みをしなくてはなりません。