column_archive_header_s
184 校門前応援

184 校門前応援

2018年1月18日の朝日新聞投書欄に『私立中学校受験の際、学習塾の校門前応援が大々的に行われていた。塾に通わせていなかった我が子は身体をこわばらせてその場を離れた。』という趣旨の投稿がありました。学習塾を営む身として今後の有り様を考えなくてはならないことだと思います。

一般的に学習塾の校門前応援は『受験生に最後の応援を送るため』としていますが、投書での指摘があるように学習塾の宣伝効果を狙っていることは否めません。そのために塾や予備校ののぼりを立てて腕章をまき『私達は○○塾です』と言わんばかりの集団を目にすることがあります。

LS WILLでは校門前応援は設立以来一度も実施していません。私一人で運営している都合上、1日に複数校の受験が重なってしまえば(公立高校の入試が代表例です)立ち会えず、また、先週行ったのに今週は行かず、と言うことになればバランスが取れなくなります。さらに去年は行ったのに今年は行かず、も不公平だと思うからです。これが第一の理由です。

同業他社の知人に話を聞くと全ての受験応援に行っているわけではなく、一部の難関校に絞って実施しているとも聞きました。これには『難関校は良い学校、それ以外は・・・』という価値判断が露呈されています。私の価値基準とも合致しません。何度もお伝えしていることですが、『生徒さんの望む未来を最短距離で掴める学校がその生徒さんにとって一番良い学校』と言う教室運営理念ともかけ離れてしまいます。これが第二の理由です。

2018年度入試はセンター・私立中校が終わりました。これからは都内私立中学校、公立高校、大学の一般・二次試験が残されています。小欄をお読みのあなたがもし塾や予備校に通っておらずに校門前応援を見て寂しい思いをした時にはこの話を思い出して下さい。そして、校門前に誰も姿を見せなくてもあなたを応援している人がいることを思い起こして下さい。