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174 間違いの見つけ方

174 間違いの見つけ方

授業中、教室内を巡回していると生徒さんの解答に間違いを見つけることがあります。見つけた時には生徒さんに『良く見直してごらん。解らなければテキストで探してごらん。』と注意します。直線的に『ここはこうだから答はこうしなくてはいけないよ。』などの指導は考える習慣を削いでしまうので極力避けています。

指摘する箇所は比較的基礎的なポイントが多いのですが、生徒さんは見つけられないことも少なくありません。その挙げ句に『先生は頭良いから解るんだよ。』と・・・

このようなやりとりがあればその折ごとに『見直しの方法』について話します。決して『頭が良いから』間違いがわかるのではなく、私の頭の中に見直しチェックシートがあり、それに沿ってその解答をチェックしているだけです。

数年前に学校定期テスト生徒さん全員分の答案用紙を見て『説明のいらない誤答』(つまりチェック項目に引っかかる誤答・見直しマニュアルで是正できる誤答)を1年間全て拾い上げたことがありました。5科目で一人平均17点の『不用意な失点』があり愕然としたことがありました。少なく見積もっても1科目3.4点、4回の定期テストで68点が『あっ・・・』と声を発してしまうようなミスで消えていたのです。

視点を変えて、重要な点について述べていきます。市販されている『受験How to』のような本(私も良く買っていますが・・・)にも見直しに言及しているものは極端に少ないのです。記載があれば絶対に重宝されますし、ニーズも一定以上あると思います。それでも情報として掲載がないのはなぜでしょうか。

一般論としての見直し方法は受験テクニックにおいて古典的です。古典的だから記載しない、と言う判断もあって良いと思います。もう一つ、記載しない理由は『間違える傾向は人によって異なるためにチェック項目は各人によって異なるからです。

個別指導塾では『各自に合った個別の学習計画』を作成しますが、同様に見直しチェックリストも『個別に作成する』ことが求められます。これが『見直しの神髄』を書物化出来ない本当の理由だと思うのです。もっともこれは膨大な演習データの分析が必要なので一朝一夕には出来ないのですが・・・

生徒さんが演習を重ねてその答案傾向を塾が把握する。その分析データを生徒さんにフィードバックして演習や見直しに活かすことが出来る。さらに重ねた演習の答案傾向をさらに分析し・・・
これは生徒さんにとって、また塾として理想の循環だと思うのです。その時には生徒さんから『先生は頭が良いから・・・』などと言う言葉は恐らく出ないのではないかと思います。