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138 嫌いな図形を好きになる

138 嫌いな図形を好きになる

小欄53章でも図形について言及していますが・・・最近、図形嫌いはもしかしたら数学ではないところに原因があるのではと思っています。

図形が嫌いな中学生に話を聞くと多くの生徒さんが『証明が嫌いっ!』と開口一番ポイントを示してくれます。重ねて数学の証明のどこが嫌い? と尋ねると口ごもってしまう生徒さんも多く見られます。つまり証明の要素が分からないのではなく、それらの組み立て方ができないのです。

三角形の合同証明なら三つの条件(三辺相当・二辺挟角相当・二角挟辺相当)のうちどれかが当てはまれば良い訳ですからそれを探すことが第一義です。その上でそれを『数学の証明』という形にする、ここが生徒さんの嫌がるポイントです。

数学の証明はある程度定型化しなくてはなりません。それにはフォーマットを意識し(最初は見ながらでも良いと思います)、解き進めることがポイントなのです。そして・・・これは一朝一夕には身につかないので相応量の演習が必須となります。

しかし、残念なことに学校で使う教科書やワークにあるだけの問題数ではそれに達することはできず、結果的に『証明はキラ~イ!』となってしまうのです。しかも分からないところ、躓いているところが殆どないままに、です。非常に勿体ないことです。前述の『図形嫌いはもしかしたら数学ではないところに原因』というのはそういった意味です。

さらに、もっと目線を下げていけば『図形こそ点数を取れる単元』だと言うことに先日気付いた生徒さんがいました。この生徒さん、勉強はあまり好きではなく、家でもあまり机に向かう姿は見られなかったそうですが・・・

図形単元の学習になって暫くした日のこと、塾に来るなり『数学、面白いよ』と一息つく間も惜しんで問題を解き始めました。後日お母様より伺った話では『最近は家でもちょっと変われた』とのこと。この生徒さんにとって図形が数学への関心を持つ一つのきっかけになってくれればと思いました。