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132 捲土重来

132 捲土重来

言葉シリーズです。『けんどちょうらい』と読みます。『券土重来』と表記されることもあります。『一度挑戦して失敗したものに対して、体制を整え直して巻き返すこと』を指した中国の故事成語です。同義語として『起死回生』、対義語として『再起不能』が上げられます。

人間誰しも失敗することは怖いものです。しかし、物事において失敗しない保証はありません。だからこそ事前の準備を怠りなくするのです。また、先人から助言を得ることも大切なことです。そうやって一回でクリアできるように臨むのです。しかしそこまで準備しても必ず成功するとは限りません。目標が高ければ高いだけ失敗する可能性も上がります。

その労空しく成功しなかったときはどうしたら良いのでしょうか。そこで諦めて背を向けてしまう人、今までの取組みを顧みて改善し、再度挑戦する人、大きな分岐点に立っているのです。つまり人間の価値・本性はその時に露見するのです。

ナポレオン・ヒルの『成功の哲学』にもあるように『能力の有無ではなく、最後まで諦めずに取り組んだ人間が最終的な勝者となる』のだと思います。それには一度や二度の失敗にめげている暇はないのです。自分が心の底から望んでいることなら可能な限り挑戦するのが本来の姿ではありませんか?

歴史上の偉人においても何かしらの挫折や悔しい思いを乗り越えて大願を成就させています。そして挫折を乗り越えることによって一層の強さも身につけています。そのような点は是非真似て欲しいと思います。

何より大切なことですが、失敗を恐れるあまり挑戦をせずに済ませる、失敗が格好悪いので目標を下げてしか挑戦しない、という姿勢は…その後において後悔しませんか?

極論を言ってしまえば…殆どのケースにおいて、挑戦することに対して『失敗』はないのです。そこにあるのは『諦め』なのです。